解説
羽咋市の気多大社(けたたいしゃ)の祭神が口能登地域を巡幸する神事で、「おいで祭り」とも呼ばれています。祭神の大国主命(おおくにぬしのみこと)が来降して邪神を退治し、能登を平定した伝説にちなみ、毎年3月18日から23日に行われます。18日の早朝、神馬を先頭に神輿(みこし)を担いだ白丁(はくちょう)姿の若衆の列が気多大社を出発し、同社と七尾市の能登生國玉比古(いくくにたまひこ)神社(別名:気多本宮)との間を、6日間かけて往復します。羽咋市、志賀町、中能登町、七尾市の2市2町、300キロの行路中、206カ所で祭礼を執り行います。能登に春の訪れを告げる祭りとして古くから親しまれ、「寒さも気多の“おいで”まで」と言われています。