解説
沖波諏訪(すわ)神社の祭礼で、海の安全と豊漁を願って毎年8月14、15日に開かれています。14日は5基のキリコが諏訪神社の神輿(みこし)を迎え、穴水町恵比須崎のエビス堂で夜遅くまで乱舞を繰り返します。翌15日は午前9時ごろに始まり、立戸(たつと)の浜にそろった5基のキリコが遠浅の海の中に入り、子どもたちが奏でる笛や鉦(かね)の音に合わせ、豪快に水しぶきを上げながら暴れ回ります。キリコの大きさは約7メートルで、「海有幸」「舞魚群」など海にまつわる縁起のいい文字が入っています。海の中で乱舞するキリコ祭りの代表格であり、夜に見どころの多い能登の祭りでは珍しく、昼にクライマックスを迎える点も沖波大漁祭りの特徴です。