解説
能登地方で最高峰(標高637m)の宝達山で、観光シーズン中の安全を祈願するため、毎年4月23日、山頂の手速比咩(てはやひめ)神社で行われます。同社は宝達明神、宝達権現(ごんげん)とも呼ばれ、養老年間(717~724年)、泰澄(たいちょう)によって創建されたと伝わり、旧押水32カ字の総社として厚い信仰を集めてきました。江戸時代初期、金が採掘された宝達山は、宝達志水町、かほく市、津幡町、富山県氷見市、高岡市にまたがり、山頂からは能登、加賀、越中の3国を見渡せる眺望が広がります。また、山頂付近にはブナ林が広がり、美しい紅葉が楽しめるスポットとしても人気です。平成7(1995)年には、「全国水源の森百選」にも認定されています。