解説
漁業の盛んな能登町姫にある諏訪神社の夏祭りで、大漁を祈願して7月第4土・日曜に開かれます。1日目は3地区から2基ずつ、計6基の袖(そで)キリコが担がれ、町内を練り歩いた後、午後9時ごろに船揚げ場に集結。ここからが祭りの一番の見どころで、高さ約3.6メートルの巨大な袖キリコの台に積棒(つんぼ)と言われる丸太2本を差し込み、太鼓や「ヨイトショー、ヨイトショー」のかけ声に合わせて持ち上げます。そして、袖キリコ3基を伝馬船(てんません)に載せ、港内を巡行します。2日目も町内をキリコが練り歩き、そのまま担ぎ手が海に入るなど、勇壮なかけ声と祭り囃子が響きます。祭りの主役となる袖キリコは能登各地に見られるキリコの一種で、着物の袖のような形をしていることから、その名が付けられました。