解説
羽咋神社の祭神である磐衝別命(いわつくわけのみこと)が相撲好きだったとの言い伝えに基づき、2000年以上前から続いているとされ、磐衝別命の遺徳をしのび、その命日である9月25日夜に毎年行われており、唐戸山相撲場には加賀、能登、越中3国の力自慢が集まります。「水なし、塩なし、待ったなし」で知られる素朴な野相撲の形を今に伝え、二番勝負で競う神事相撲は小結格(こむすびかく)を決める前弓(まえゆみ)、関脇格(せきわけかく)を決める中弓(なかゆみ)、最高位の大関を決める奥弓(おくゆみ)の順で進みます。その年の大関は、土俵経験や人格などを勘案して事前に申し合わせるしきたりで、どんな取り組み内容でも習わしにより必ず物言いがつき、審議の結果、同体引き分けで2人の大関が誕生します。