解説
能登すいかは、生育地の土壌によって「赤土スイカ」と「砂丘スイカ」に大別できます。能登特有のミネラルに富んだ赤土が広がる丘陵地で赤土スイカが、日本海に面する砂丘地で砂丘スイカが栽培されています。昼夜気温の日較差の大きい気候も手伝って、赤土スイカも砂丘スイカも、歯触りの良いシャリシャリした食感と深い甘みが特徴となっています。品種は栽培地の土壌の特性に合わせて「星きらら」や「祭ばやし」が主に選ばれており、生産者によっては栽培に有機肥料を使うほか、生育状況に合わせて、ゆがみが出ないようスイカ1個ずつに座布団を敷いたり、日焼けを防ぐために帽子を被せたりするなど手間をかけ、高級スイカとして大阪や京都など関西圏に出荷しています。収穫および出荷のピークは7月上旬から8月中旬で、出荷前には糖度11度以上を確認しています。