解説
能登地方には、清酒の醸造に欠かせない「米」「水」「技」の3つの条件がそろっています。米は酒造好適米の五百万石(ごひゃくまんごく)など、水は里山が育んだ清らかなわき水を使い、日本四大杜氏(とうじ)に数えられる高い技術を誇る能登杜氏ら蔵人(くらびと)が丹精して仕込みます。能登の酒は地元料理に合う「芳醇旨口(ほうじゅんうまくち)」が一般的。現在、能登4市3町に15の酒蔵があり、地元の愛飲家に親しまれています。近年は普通酒に加えて、高精白して酒質を追求した吟醸酒、大吟醸酒も多く仕込まれ、県外にもファンが広がっています。