解説
捕食鳥は、生態系ピラミッドの頂点に位置する存在で、タカやワシ、フクロウなどの猛禽(もうきん)類が該当します。能登には、棚田やため池、里山など、えさ場となる自然が広がっており、小さな鳥類やヘビ、ネズミ、ウサギ、魚などを狙う多くの捕食鳥が確認されています。その中には、ミサゴ(環境省・石川県準絶滅危惧種)やサシバ(環境省・石川県絶滅危惧II類)、ハヤブサ(環境省・石川県絶滅危惧II類)、ハチクマ(環境省・石川県準絶滅危惧種)などの希少種も少なくありません。このため、鳥類保護の取り組みも行われており、平成18(2006)年開通の能越自動車道穴水道路を建設した際は、繁殖期にあたる4月~8月にかけて工事を休止し、幼鳥の巣離れを確認した上で再開するなどの措置が取られました。