解説
日本の固有種となるカエルで、本州と佐渡島に生息しています。体長は雄が約6センチ、雌が約8センチ以内となります。背中は緑色で、茶色い模様が入る個体もあり、普段は雑木林などに生息します。繁殖期の4月から7月を迎えると、池の上にある木の枝や葉っぱ、周囲の草などに泡に包まれた卵塊(らんかい)を集団で産みつけるのが特徴です。約1週間でふ化したオタマジャクシは泡の中で雨が降るのを待ち、雨で溶け崩れる泡とともに水中へ移動します。森林が少なくなったことで個体数は減少傾向にあり、能登町では昭和44(1969)年11月から町天然記念物に指定しています。