解説
シュンラン(春蘭)は野生のランの一種で、日の差し込む雑木林や松林など春の里山に咲くことからこの名が付いたと言われています。能登町の山あいでは、3月から4月にかけて大きさ5センチほどの淡い黄緑色の花を1輪咲かせます。江戸時代から育種、栽培されている古典園芸植物でもあり、愛好家も少なくありません。花は食用にもなります。このシュンランを地域おこしに活用しようと、平成8(1996)年、能登町宮地・鮭尾地区の住民ら7人が「春蘭の里実行委員会」を立ち上げ、地区内にハウスを設けて栽培を始めました。株の一部を里山保全のため山に返しています。