解説
古和秀水は、曹洞宗(そうとうしゅう)總持寺祖院の裏手にある高尾山中腹から湧き出る水です。總持寺の開祖・瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)が竜神から授かった霊水とされ、寺では仏前の献茶や献湯の水として使い、付近の住民もお茶などの水として広く利用しています。昔、隣村に住む信心深い父子がこの水を飲むと、酒好きの父は酔っぱらい、息子は水のまま変わらなかったため、息子が「親は酒々、子は清水(しゅうど)」とつぶやいたことが名前の由来です。これを聞いた瑩山紹瑾が、「古和秀水」と縁起の良い字を当てたと伝えられています。昭和60(1985)年に環境省の名水百選に選ばれています。