解説
間垣は日本海から吹きつける強い風と塩害から家屋を守るため、海沿いの集落に設置される竹製の防風垣です。1間(いっけん)<約1.81メートル>ごとにアテやクリの丸太やモウソウ竹の支柱を設置し、その間を高さ4~5メートルの苦竹(にがたけ)を並べて作ります。間垣の呼び名は、支柱1間の長さに由来するとされます。通常は秋に設置し春に外しますが、通年で設置する間垣のことを「マンネンガキ」と呼んでいます。マンネンガキは、夏場の強い西日を遮る効果があり、四季を通じて海岸沿いの生活を快適するために、先人が考え出した暮らしの知恵と言えます。