解説
能登では自分の家で栽培した大豆を使った手作りの味噌づくりがそれぞれの家で行われています。能登の伝統的な手作り味噌は、沿岸でとれる魚や海藻類を具材にした味噌汁によく合うように、また長期間保存が利くように、塩分が高めで少し辛いのが特徴です。穴水町の甲(かぶと)地区で代々、麹(こうじ)作りを手がける高尾商店では、昭和55(1980)年から手作りで味噌を作り販売しています。北陸産の大豆と自家製の麹をつかった「かぶとみそ」は、大きな鉄釜を使ってじっくりと煮炊きした大豆を、木製のたるで10カ月以上寝かせて作ります。麹の原料となる米は国産で、その半分が自家製コシヒカリです。