解説
太陽系に準惑星の冥王(めいおう)星が存在することを予測した業績などで知られるアメリカの天文学者で日本研究家のパーシバル・ローエルは、明治22(1889)年に能登を訪れました。東京から富山県の氷見(ひみ)を経由して能登に入り、旅の折り返し地点として足を運んだのが穴水町でした。美しい風景に心を奪われたローエルは、著書「NOTO」の中で穴水町を紹介しています。ローエルの功績をたたえ、昭和56(1981)年、穴水町由比ヶ丘台地に顕彰碑が建てられました。顕彰碑の形は、穴水とアメリカをローマ字で表記して先頭に来る「A」を模しています。さらに、平成12(2000)年には、ローエルが上陸したとされる同町真名井(まない)川の船着き場に記念碑が建立されています。