解説
弘仁5(814)年の開創と伝えられる真言宗の古刹(こさつ)で、山号は勅定山。後に鎌倉時代の武将で文治2(1186)年、初代穴水城主となった長谷部信連(のぶつら)が菩提寺(ぼだいじ)として再興しました。信連は後に加賀藩の重臣となった長氏(ちょうし)の始祖で、江戸時代には長氏の手厚い保護を受け栄えました。本尊は阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)で、平安時代末期の作と伝えられています。境内にあるライコウジキクザクラは高さ約14メートルの山桜で、信連の手植えと言い伝えらます。石川県指定文化財天然記念物で、毎年5月になると桃色の大きく華やかな花を咲かせます。本堂横にある来迎寺庭園も江戸時代初期末の作庭で、県指定文化財に指定されています。
穴水町指定有形文化財「宝筺印塔」(1971.8)、「絹本着色仏涅槃図」(1973.9)、「阿弥陀如来座像」(1961.10)、「薬師如来座像」(1961.10)、「不動明王立像」(1961.10)、「木造11面観音立像木造黒漆塗厨子」(1973.9)、「来迎寺梵鐘」(1971.8)、「勅定山扁額」(1971.8)、「青銅製亀鶴菊花文鏡」(1973.9)、「青銅製塔鈴」(1973.9)、「青銅製唐獅子香炉」(1973.9)、「青銅製奠湯器」(1973.9)、「青銅製銭九曜文神鏡」(1973.9)、「青銅製素文磬」(1973.9)、「青銅製三鈷杵・五鈷杵」(1973.9)・穴水町指定記念物「ライコウジキクザクラ」(2002.6)