解説
志賀町の海岸に近い集落では、盆の8月13日夜、先祖の霊である精霊様(しょうらいさま)を呼び寄せる火祭りを行います。地域によっては「オショライ」とも呼ばれています。町域中部の海側集落では、海岸に高さ10m、直径1mほどの柱松明(たいまつ)を小学4年から中学3年までの子供たちが立て、火をつけます。夜空を焦がす炎が先祖の霊を招く目印となるのです。また、羽咋市に近い南部海沿いの集落では、「フリタイマツ」と呼ばれる長さ3.6mほどの手松明を使用します。子供たちが「オショウライ、オショウライ」とはやし声を上げながら左右に大きく振り回します。そして、迎え火で招かれた先祖の霊は、盆の3日間、家族とともに過ごすと言われています。