解説
能登一宮(いちのみや)で、神代(かみよ)の昔に能登を平定したとされる大己貴神(おおなむちのみこと)、別名大国主命(おおくにぬしのみこと)を祭ります。神社の古縁起書によれば、創建は約2100年前と伝えられています。『万葉集』には、天平20(748)年、越中国守を務めた大伴家持(おおとものやかもち)が能登を巡行し、気多大社を参詣した折に詠んだ和歌が収められています。古代から朝廷の厚い崇敬(すうけい)を受け、中世になると能登守護の畠山氏、近世では加賀藩・前田家に手厚く保護されました。現在、本殿、拝殿、神門、摂社白山神社、摂社若宮神社が国の重要文化財に指定。本殿の背後に広がる鎮守の森は「入らずの森」と呼ばれる原生林で、国の天然記念物に指定されています。
・国指定重要無形民俗文化財「気多の鵜祭の習俗」(2000.2)・国指定天然記念物「気多神社社叢」(1967.5)・県指定有形文化財「気多神社神庫 附棟札1枚」(1982.1)、「気多神社随身門 附棟札1枚」(1982.1)、「気多神社文書」(1982.1)・県指定天然記念物「ケタノシロキクザクラ」(1968.8)