解説
松尾家は代々、この地域の庄屋を務めた名家です。現存する木造平屋建ての母屋は150年以上前に建てられたもので、土間や囲炉裏付きの座敷、15畳の座敷など、かつての豪農の暮らしぶりを伝えています。建物は平成13(2001)年に輪島市へ寄贈されました。現在は、1日1組限定、20名まで利用できる「能登平家の郷 松尾家」として活用され、農村文化を体験できる宿泊施設として人気があります。また、敷地内にあるヒサカキは、市の天然記念物に指定されています。周辺には、平家ゆかりの時国家をはじめ、南惣(なんそう)美術館があります。