解説
菅原地区在来の柿の品種で、大きさがゴルフボールほど、重さが50gほどの小さな実を付けます。種ができるとその周りにゴマと呼ぶ黒褐色の斑点(はんてん)ができて渋が抜ける不完全甘柿です。地区内には現在、約20本の菅原こんねりがあり、実はそれぞれの家で食されています。起源は定かではありませんが、昔話では、菅原地区に6人の子供を亡くした老夫婦の家があり、裏庭に生えてきた柿に小さな6個の実がなり、それぞれに6つの種があったと伝わっています。そして、村人たちがその柿の種をもらって植えたところ、村中にこの柿がなるようになり、柿の様子が亡くなった子供に似ていることから、いつしか「子に似る」が変化して「こんねる」「こんねり」と呼ばれるようになったということです。