解説
行者にんにくは、北海道から奈良県まで広範囲に自生するユリ科ネギ属の多年草で、能登野菜に認定される「能登山菜」のひとつです。名前は、荒行(あらぎょう)をする修験者(しゅげんじゃ)が、体力を養うために食べたことから付いたと言われます。ニンニク特有のにおいが極めて強く、血栓(けっせん)予防や滋養強壮(じようきょうそう)に効果のある食材として、注目度が高まっています。料理方法は、おひたしや酢味噌和(すみそあ)えが一般的。能登では山林内や高い山の比較的、日当たりのいい場所などに自生するほか、促成栽培も行われています。収穫の最盛期は3月で、県内市場をはじめ、京都や大阪など県外市場にも出荷されています。