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名称
宝達葛(ホウダツクズ)
所在地
宝達志水町宝達
カテゴリ
農林水産・食品
分類
伝統技術
年代
11世紀~16世紀
解説
宝達葛は、金が採掘された宝達山で、過酷な作業に従事する鉱山労働者の疲労回復と整腸用に使うため、山に自生するクズの根を掘り、作り始めたのが起源です。幕末期には加賀藩にも献納されて全国に広まり、大正時代には約120軒の集落のうち、約70軒が生産を手がけるほどになりました。戦後、クズの根を掘り出す人の高齢化で生産が減少してしまいました。このため、地元有志が「宝達葛友の会」を結成し、平成10(1998)年に町が建設した宝達葛会館で、共同で生産を続けています。細かく砕いたクズの根を寒の水にひたして踏み絞り、汁に含まれるデンプンを布袋でこす作業を繰り返して作ります。この昔ながらの製法を守り続けているクズ粉の産地は、全国的にも少なくなっています。


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