解説
能登大納言小豆は、ひと際粒が大きく、鮮やかな赤い色が特徴で、別名「赤いダイヤ」と呼ばれます。奥能登4市町で栽培しており、収穫期は10月から11月。「さやぼり」と言われる手作業でひとさやずつ丁寧に摘みとります。皮が柔らかくて風味がよく、最高級品の丹波産の大納言小豆にも引けをとらない品質を誇り、和菓子店を中心に県内外から引き合いがあります。江戸時代中期に編さんされた「能州産物帳」で、能登地域で大納言小豆が栽培されていたことが記されています。その後、全国で活躍する能登杜氏(とうじ)が持ち帰った大納言小豆と、古くから栽培してきた在来種とが交配し、現在の能登大納言小豆が生まれたと言われます。平成18(2006)年には「能登大納言産地協議会」が発足し、地域団体商標の取得や、JAすずし、JAおおぞらの集荷販売の一元化、PR活動などに一丸となって取り組んでいます。