解説
能登の里山里海を教室に、子どもを対象とした農林漁業体験が数多く企画されています。能登町の「春蘭の里」では、自宅を農家民宿として活用し、宿泊者が農作業や農村での暮らしを体験する取り組みを、平成9(1997)年からスタートさせています。北陸はもとより、東京や大阪などからの修学旅行生も年々増えています。また、穴水町のふるさと体験村「四季の丘」は、廃校となった小学校を利用した宿泊交流施設で、併設する「穴水まいもん体験農園」で野菜や果物などの農作業が体験できます。NPO法人などが主催する農林業体験イベントも数多く、農林産物の生産に関するさまざまな体験を通して、食や農林業に対する正しい知識や判断力とともに、健全な食生活と生きる力を高めていくことが期待されています。
能登町の小木小学校では、海洋環境や生物、漁業・水産業など海のことを体系的に学ぶ「里海科」の授業が実施されています。