解説
ツクモジュズサンゴは、能登半島と山形県の飛島(とびしま)、新潟県の佐渡島に分布するイシサンゴ目シオガマサンゴ科に属するサンゴです。大小の入り江からなる九十九湾(つくもわん)<能登町>で初めて発見されたことから、その名が付けられました。生息場所は水深約2メートルまでの浅瀬で、岩礁(がんしょう)が垂直に立っている面やオーバーハングした天井部の内側などに、大規模な群体を形成します。県内では内浦海岸側に広く分布し、外浦海岸でも小規模な群体が確認されています。石川県の「絶滅のおそれのある地域個体群(LP)」に指定されています。