解説
能登町の最高峰で輪島市との境界にある鉢伏山は、標高が544mあり奥能登一の長流・町野川の水源地です。かつての鉢伏山山塊は、古代奥能登修験道の霊地でした。山頂付近には低山帯には珍しいブナ林が残り、その貴重さから、昭和58年には朝日新聞社と(財)森林文化協会の「21世紀に残したい日本の自然百選」に選定されています。また、その直後、山頂付近にある白滝自然林と呼ばれるブナ林約10haが売却・伐採されそうになり、町が土地ごと買い戻し保護しています。この取組が評価され、町は昭和58年に「第3回朝日森林文化賞」の自然保護部門奨励賞を受賞しました。