解説
能登半島は固有の生態系を脅かす外来種が比較的少ない地域とされてきましたが、近年は目立つようになってきました。特に、繁殖力が強く脅威となっているのが、ブラックバスとアメリカザリガニです。能登の里山保全の一環としてNPOや県、市町などが中心となって駆除活動が進められています。能登半島の先端にある珠洲市には200カ所以上のため池があり、ゲンゴロウ類やジュンサイなど多種多様な動植物が生息しています。珠洲市野々江町のカメンタン池などでは、ため池の水を抜き、外来種の大規模な駆除活動も行っています。このほか、ため池でのモニタリング調査や外来種の危険性を訴える広報活動などに力を注いでいます。