解説
市中心部の飯田町中央商店街通りで、毎月2と7の付く日に開かれることから、「二・七の朝市」とも呼ばれます。時間は朝6時から正午ごろまでで、20軒ほどの露店が白菜や大根、豆、柿、リンゴなどの農産物、魚の干物、漬け物といった加工品を主に販売しています。観光化されていない素朴で温かな雰囲気が魅力で、地元客を中心ににぎわいます。飯田朝市の歴史は古く、室町時代末期から続くと言われています。飯田町は山側と海側の集落を結ぶ道の分かれ目に位置し、もともとは野菜と海産物などの物々交換から始まったと考えられます。そのうち、2と7の付く月6日間(2・7・12・17・22・27日)に定期的に開く「六斎市(ろくさいいち)」として定着していきました。