解説
輪島朝市は、日本三大朝市に数えられています。その始まりは平安時代にさかのぼり、神社の祭礼日に魚介類や野菜などを物々交換したのが起源と言われています。以後、約1000年の長きにわたって市が開かれ、現在では能登観光の名所になっています。毎朝8時になると、本町通り(通称・朝市通り)に200店以上の露店が軒を連ね、旬の魚介類や青果、民芸品などが店先に並び、正午には店を閉めます。出店者は海女(あま)や近郊の農村の女性たちがほとんどです。商品に値札のついていないものも多く、売り手と買い手が交渉しながら値段が決まります。奥能登の素朴な人情が味わえる朝市です。